のうめん室町期の芸能である猿楽能に使用された面。現在も日本の代表的文化の一つである能に使われている。男面、女面、翁面などがある。面をつくることを面打ちといい、材料にはヒノキやキリを使う。彫った後、墨や胡粉などで彩色する。
ねんど粘土は火成岩の風化によってできたもので、水に流され移動した位置や元の岩石の性質によって含まれる成分や性質が異なる。一般的に流通している粘土は、数種類の粘土と川砂を練り合わせたものである。
日本画 にほんが岩絵の具や膠(にかわ)、和紙などの伝統的な材料を使用し、それに伴う技法を用いて表現された絵画。明治期に洋画(油絵)が発展するなかで生まれた概念であり、呼称。彩色画と水墨画に分けられる。
Varnish(英)樹脂を揮発性溶剤あるいは乾性油に溶いたもので、絵の具に混ぜたり、あるいは画面上に塗ることによって、絵の具に光沢を与え、画面を保護する役割をする。コーパル樹脂あるいはマスチック樹脂が使用されることが多い...
にかわ日本画の制作に用いられる材料のひとつ。岩絵の具を用紙に固着させる役割を持つ。主成分はコラーゲンというタンパク質の一種で、鹿や牛などの動物の皮革や骨髄から採取される。
Dripping(英)絵の具や塗料を画面にしたたらせ、傾けたり、口で吹いたりして水滴を動かすことで絵を描く技法のこと。線や色の痕跡の偶然的な美しさを狙う絵画技法。モダンテクニックのひとつ。
とうめいしょく色を塗り重ねたとき、下の色が透けて見える色をいう。この透明性を利用し重色の効果を生かして描くことができる。水彩絵の具や油絵の具には透明色、不透明色がある。ポスターカラーはすべて不透明色である。
どうはんが銅の板(版)にイメージを直接的にあるいは腐食をともなって刻印し、凹版状にしたものにインクをプレスで刷ってつくられる版画。
どうせい Mouvement(仏)絵画や彫刻の要素の一つで作品から感じられる動きの感じのこと。かたまり、量、面、均衡などの要素が複合されて動勢が決定される。ムーブマンともいう。
とうしず Perspective Drawing(英)人間の目で見るのと同じような遠近感のある表現で描いた図のことで、パースペクティブ(パース)ともいう。ルネサンスの建築家や画家によって空間を自然に表現するために発見され...