胡粉 ごふん 牡蠣の殻を細かく砕いてつくられる白色の顔料。日本では室町時代以降今日まで用いられている。
骨材 こつざい セメントと混ぜ合わせて,モルタルやコンクリートをつくる砂や砂利のこと。普通のセメントには川砂や川砂利が使われ,白色セメントには仕上がりの色彩的な効果を考えて,白色の仕上げなら大理石を砕いた寒水石か白粒石を...
骨描き こつがき 日本画の制作過程で彩色前にする線描のことをいう。日本画は線の芸術といわれるほど線描が重要視されるのでこの過程はおろそかにできない。線には一定の太さを保ち硬い調子の鉄線描や強弱や抑接をつけた肥瘠線などがあ...
ゴシック体 ごしっくたい Gothic ゴシック体は,原則として,縦画と横画の太さをほぼ同じにかく書体のことで,主にアメリカと日本で呼ばれている。本来はドイツの装飾的な書体のことをゴシック体と呼んでいた。ヨーロッパでは...
木口 こぐち 立木を横に輪切りにした切り口をいう。木口木版の版木に使用される。
合板 ごうばん 薄い板(単板=べ二ア)の繊維方向を,交互に変えて奇数枚を接着剤で貼り合わせたもの。反りにくい広巾材が得られる。表面材質によってシナ合板やラワン合板などに区別される。特殊なものとしてランバーコア合板などがあ...
後退色 こうたいしょく Receding Color 同じ大ささの色面でも,前へ出るように見える色と,後ろへ下がって見える色とがある。一般に暖色系で明度や彩度の高い色は,進出・膨張色といわれ,膨張して大きく感じたり,前...
コウゾ 楮 山地に生じるクワ科の落葉低木。葉はクワに似て大きく,春,薄い黄緑色の花が咲く。内皮の繊維から和紙をつくる。丈夫な繊維のため昔は布も織られた。栽培は四国,中国地方が多いが,生産量は年々減少傾向にある。
合成染料 ごうせいせんりょう 19世紀、それまでは動植物から採取していた染料(天然染料)を、科学的に合成することができるようになり、両者を区別するためについた名称。現在使用されている染料はほとんどが合成染料である。
合成樹脂 ごうせいじゅし Synthetic Resin 化学反応(重合、縮合)によってつくられる天然樹脂と類似した半固体または固体の物質。主なものにアクリル樹脂、ビニール樹脂、スチレン樹脂がある。アクリル絵の具はアクリ...