自然遺産(日本)

『美術資料』P.166(2022年度版からはP.172-173

屋久島

所在地 鹿児島県
登録 1993年

島の約2割が自然遺産として登録されています。降雨量が多く、地理的に特異な環境下にあることから。変化に富んだ植物が見られます。中でも樹齢数千年といわれるヤクスギは特徴的です。このスギの原始林が残っていることが高く評価されて、国の特別天然記念物にも指定されています。

知床

所在地 北海道
登録 2005年

知床半島の大部分が国立公園に指定されています。中央部は1000m以上の火山帯で、多様な原始林や高山植物、険しいがけの続く海岸線などが特徴です。またエゾシカやキタキツネ、トド、アザラシなど、たくさんの野生動物が生息しています。海から山まで急勾配にそそり立つような特殊な地形が、動植物が生きるための多様な環境を備えているといえます。

白神山地

所在地 青森県,秋田県
登録 1993年

向白神岳(標高1243m)を最高峰とする山地で、広さは1300平方キロメートルに及びます(登録面積は196.71平方キロメートル)。ブナやスギに覆われ、世界最大級のブナの原生林が有名です。ブナ原生林を保護する働きかけを経て、1993年世界自然遺産に登録。現在は一部が入山規制されています。その他固有の高山植物をもち、ヤマネ、クマゲラなどの希少動物が生息しています。

小笠原諸島

所在地 東京都
登録 2011年

数千万年前に海底火山が隆起してできた小笠原諸島は一度も大陸と陸続きになったことがありません。そのため偶然島にたどりついた鳥や海流や風により流れ着いた種子など、この島にやってきた数少ない生物が島特有の生態系をつくり、独自の進化を遂げているのです。

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